スタートアップで働くってどういうこと?
もう春ですね。毎朝同じ時間に家を出るのですが、冬の間は真っ暗だったのが徐々に明るくなってきていて、新しい季節がやってきたんだなぁと実感しています。花粉さえ飛んでなければ最高なのですが(苦笑)。
さて、今日はスタートアップで働くとはどういうことかを書きます。皆さんはどういうイメージを持たれていますか?
多くの人は
「がむしゃらに働く。月月火水木金金!」
「情熱大陸」
「山あり谷ありのジェットコースター」
みたいに思われていると思います。(多分)
でも、今日はそういった日常の話ではなく、もっと大局的な観点でお伝えしようと思います。
「なぜこのビジネスを続けられるのか?」
資金調達、ビジネスモデルの転換、人の入退社が重なるなどのイベントがあった時に時々振り返るテーマです。答えはすごくシンプルで、
支えてくれる人がいるから
です。MFSは住宅ローンテックのスタートアップ。自由だし、新しいことに日々チャレンジできる。顧客満足も追求できる。ただ、この環境を維持するためには重要なステークホルダー(支えてくれる人)が誰かを意識し、彼らとの約束を守る努力をしなければならないのです。
ではステークホルダーが誰で、なぜ守らないといけないのかをお伝えします。
まず、ステークホルダーはこの3人です。
- ユーザー
- 株主
- チームメンバー
当然っちゃ当然なのですが、もう少し噛み砕いて説明します。
1.ユーザー
MFSでは「住宅ローンを必要とする全ての人が最も有利な条件で借り入れ、借り換えできる世界を実現します」と謳っている通り、ユーザーに最適な住宅ローンを提案するために、どんなサービスを提供できるかを考えています。
ビジネスの根幹は役務を提供し、ユーザーからその対価をもらうこと。よって、最適な住宅ローンを提案するというユーザーとの約束を反故にすることは信用を失い、売上を失うことです。そんなことをしたらビジネスがすぐ成り立たなくなります。
2.株主
MFSは多くの投資家からビジネスの広がりや社会的意義について理解を得ることができ、順調に資金調達できています。
故に、売上がぐんぐん伸びつつあるものの、事業資金(給与・家賃支払・備品など)の90%は株主からの出資金です。日々のオペレーションで彼らの存在を意識することはあまりありませんが、資金面では最大の支援者です。
なぜ投資家はスタートアップに出資するのか?それはエグジット(上場かM&A)の機会を得てリターンを得たいからです。投資家自身にもLPと呼ばれる投資家にお金を預けている出資者が存在します。投資家にはLPに対し「10年後には2倍にしますよ」という約束をして、お金を集めているのです。
そのお金を払い込んでもらっているスタートアップには当然のことながら上場できるような高い成長率が期待されています。
もしそのような高い成長率が見込めない場合、ひょっとすると資本引き上げ、強制売却、経営介入などあるかも知れません。よって経営の自由度を維持するためにも、投資家との約束は非常に大事なのです。
3.チームメンバー
経営していて思うことは、やっぱり最後は「人」です。志を同じにするチームメンバーがいてこそビジネスが前進するわけですから。僕自身も、熱意があって優秀な人とはずっと一緒に働き続けたいと強く思います。
ただ、気をつけないといけないのは、スタートアップは人手不足になりがちであり、効率的な働き方を意識しないと長時間労働になる恐れがあるということです。
長時間労働が積み重なり、これ以上働けないとなって去ってしまう優秀なメンバーがいるのであればそれは非常に寂しいことですし、大きな戦力ダウンになります。(幸いにしてMFSはそういったことはありませんでしたが)ですので、「いかに効率的な働き方を実現するのか?」ということを常に考えなければなりません。
つまり、スタートアップで働くということは、3人のステークホルダーとの約束「役務の提供」「高い成長率」「効率的な働き方」を満たしながら働くということなのです。
ユーザーとの約束を満たすことは非常に大事です。ただ、ユーザー一人あたりの接客時間を闇雲に長くするとユーザー満足度は比例してあがりますが、社員一人あたりの売上生産性が落ちてしまい、上場できるような高い成長率が実現出来ません。また、そんなことをしていると長時間労働にもなりかねず、労働環境は悪化するでしょう。
ここにリソースが限られているスタートアップならではの難しさがあるのです。
そこで僕がメンバーにいつも伝えているのは、「3つの約束を窮屈に思うのではなく、どうすればうまく両立できるかな?と前向きに考えてね」です。そう意識を変えることによって、ノビノビと明るく楽しく働けるようになりますし、意外といいアイディアが出たりもします。
いかがでしたか?スタートアップで働くイメージ、少しは湧きましたでしょうか?3つの約束は言い換えると、経営目線で働くということかも知れませんね。
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