COOのつぶやき|FinTech立ち上げで考えたこと

スタートアップ・金融のトピックを中心に、COOとして何を考えているかを綴ります

ニワトリとタマゴから抜け出す

MFSという住宅ローンに特化したFinTechスタートアップで働いています。前職のボストン・コンサルティング・グループを辞め、事業を立ち上げていく中で考えたことを月1回のペースでまとめていきたいと思います。

第1回目のエントリーはニワトリとタマゴから抜け出すです。会社を立ち上げて実感するのは「実績がない中で、新しいことを始めるのがいかに難しいか」ということ。

例えばこういうことです。とある銀行に提案をしていました。
私 「xxx(施策)を認めて頂ければ貴行に送客できます。」
銀行 「xxxを認めるためには行内調整が必要です。行内調整のためには、御社にある程度の送客実績がないと難しいです」

「効果的な施策だね」とお互いが理解していたとしても、多くのことは行内調整(≒審査・コンプライアンス部門の説得)という厚い壁に阻まれます。種々ある業種の中でも銀行はこれが顕著のように思います。

金融業界で起業するとなると、銀行とのリレーションは外せません。でも、銀行は実績のないスタートアップをそう簡単には受け入れてくれません。世の中はFinTechと騒いでいますが、実はそんなに甘くはない(苦笑)。

じゃぁ、どうするのか?ここがうまく立ち上がるかどうかの別れ道です。結論から言いますと、自力で実績を作るしかないです。他者に頼っていてはダメです。

スタートアップにはリソースがありません。人もカネも時間も。その限られたリソースの中で、うまくやれそうなものは何か、それを考え抜くことが非常に重要です。とりあえず思いつくままやってみる、そんなことをやっていたら貴重なリソースが尽きてしまいます。

「高速でPDCAを回す」という言葉がありますが、それは打ち手に確信がなく、候補がたくさんあるという状況に陥った場合のセカンドベストな手段でしかありません。

高速で回せばいずれ報われるはずという考えに闇雲に走るのではなく、その前に考え抜くこと、むしろそれがリソースの限られたスタートアップには求められているように思います。